テーマを探す

テーマを自覚して描くのと何となく描くのとでは
意外とちがうんですよ。
実際、個展やクラフト展などでお客様の感想を
直接聞くチャンスがあると、はっきりと違いを実感します。

しっかりテーマを持って描いた絵は、
お客様の評価も高評価をいただくことが多いです。

では、テーマをどんなふうに決めているのか
お話していきます。

テーマは連想ゲームから

ふとした何でもない日常には、たくさん
テーマになることがあるんですよね。

ちょっとした事柄から、連想ゲームでもする様に
小さなカケラを集めてみませんか？

私が、テーマを探す時にはそんな遊び感覚で
探すこともよくあります。

描いてみたいことが、モチーフとは限らないんです。
この色が描いてみたいとか、こんな気分とか…。
そこから、小さな連想ゲームでカケラ集めをして、
イメージがはっきりとしていくこともあります。

写真の絵は、こんな連想からスタートしたものです。

石ころ、岩肌描いてみたい。
遺跡がいいかも。
ストーンヘンジは不思議がいっぱい。
古代からの神秘には時を超えた魅力があるなぁ。
地球は宇宙の一部分で、空はミラクルで、
いろんな色を見せてくれる。
地球は生命なのかなぁ。
クジラには生命を感じるなぁ。

こんなふうに連想していって、
描きたいテーマを形にしていきます。

ふとした日常の出来事から

この写真の絵は、星座シリーズを描いていた時に、思いついたものを絵にしました。

星雲や星団の写真画像を見ているうちに、透き通るような星の形を連想する花が咲いたらいいなぁ。とか…。

花のモチーフは雛桔梗です。
とても可愛い花です。

私は、知人からこの花をいただいたのですが
名前も知らない、かわいいこの花に
すっかり魅せられて、花の名前を調べて、
コップにさしておいたら根が出てきたので
植木鉢に植えました。
ところが、翌年咲いてくれたのは、いただいたのとは、違う花。
でも、元気に満開に咲いてくれました。
そんなある日、散歩していて思いがけず見つけて今度はしっかり根っこを土ごと移植。
ほかの植物の中に混ぜて植えてみました。
中央の小さな薄紫の花が雛ギキョウです。