遊び心のテイストを加える

先日の三島・修善寺教室の生徒さん作品です。
今回は、遊び心のテイストを加えることに焦点を当てながら、紹介していきます。

手作りの額にぴったりのアイデア

三島教室のこちらの生徒さんは、手作りの丸太をくり抜いた
額を持参されました。
横浜から来られたこちらの生徒さんは、ものづくりのプロたちに囲まれ、ご本人の素敵な感性とあいまって、周りを一層ワクワクさせてくれます。ご持参された額は、お店で職人さんが作ってくれたものだそうです。

額をカバンから取り出しながら、この中にリスを描いてみたいとのことでした。丸太の中から顔をのぞかせるリスのイメージ。

通常パステル画を額装する場合、ガラス面が直接触れないようにマットという厚紙を窓抜きしたものを絵とガラス面の間に入れます。
パステルは、定着スプレーで定着させても、アクリルガラスやガラスに静電気でパステルの粉が吸着してしまうことがあります。

丸太のくり抜き窓の厚みが一層印象を引き上げてくれます。マットを見えないようにして、丸太のくり抜いた窓をそのまま生かす方向で相談しました。

そして完成したのがこちらです。

その後ご本人から写真が送られてきました。
ちゃんと、額装して飾られた状態の写真です。

リスが額のフレームにしっかり手を置いてる感じが出ています。

素敵ですね。
いつか私も絵に合わせて額を作っていただけるよう頑張ります。

愛ネコひなちゃんの心の目線で捉えた秋

修善寺教室では、ひなちゃんの世界がまた1ページ完成しました。

初めは、ひなちゃんと紅葉をイメージしていたのですが、完成に近づくと、どことなくもうひとひねりほしい印象も。

秋の木漏れ日を入れてみようかということになりました。差し込む光の表現には、いったんフィキサチーフで全体を定着させてから、粉を落として指で引っ張ります。直線を出すときは、紙をあててこすると、イメージに近づけると思います。

光の表現の後に、紅葉を入れてみることに。
リアルでなく印象を大切に入れてみることになりました。ひなちゃんの目線の先に紅葉の葉をクローズアップさせて、ひなちゃんの心の目線で描いてみようということになりました。
ここにも遊び心のテイストが入っていきます。

ひなちゃんは、どんな思いで見上げているのかしら。完成した絵を見ていると、思いが膨らんできますね。

おまけ

この日の修善寺教室は、雨で静かな時間をゆったり過ごしました。というわけで、急遽リクエストでその場で絵を描くことになりました。
シマエナガを描いていたのですが、なんだかさみしい気もして、
雪を描いてるうちに雪だるまを入れてみました。
クリスマスも近いので帽子はベルにしてみました。
遊んでる気分で楽しいですよね。

遊び心は、どんどんイメージが膨らんで楽しんでいける。
絵の世界の中で自由にそのテイストを加えていけるのも、
描く醍醐味なのかもしれません。