パステルの表現は、さまざまです。

生徒作品7/11

三島・修善寺教室の生徒さん作品が仕上がりました。パステルの表現方法はさまざまです。生徒さん作品を通して紹介していきます。

花びらの表現

三島教室の生徒さん作品です。
薔薇の花びらは、複雑ですね。
花を描く時、花の形を大きくとらえると、ラッパ型や、平たいお皿やほっとけーきみたいだったり、ふっくらとしたグラスみたいだったりします。そして、底面は円形で中心があります。中心から花びらがついています。
ざっくりとしたイメージですが、まずは大きく形をとらえ、底面の中心を意識することで、花の形のバランスが整います。
特に薔薇のような複雑に見える花もここを抑えて描くと、花の向きなどがかわっても、バランスよく描けます。

薔薇の花びらを光と影を意識して、柔らかさを表現するときに、しろのパステルで筆圧を変化させながら花びらを線から面でとらえて一枚ずつしなり具合や丸みの方向にぼかしていきます。シェーパーを使って花びらの柔らかさを表現していきます。

輪郭のくっきりした部分、ぼんやりした部分などよく観察して表現していきます。

花の柔らかな表現がばっちりですね。中央の花が引き立つように背面の花を敢えてくっきりさせずソフトに表現しています。
癒される作品ですね。
次回作も楽しみです。

伊豆の名産ワサビ

さてここからは、修善寺教室の生徒さん作品を紹介しながら表現方法をお伝えしていきます。

はがきサイズで描かれたイラストです。わさびをモチーフに描かれました。わさび田の様子や、わさびの栽培、わさびの花の話などいろいろ教えていただきました。そんなわさびの環境が伝わるイラストになりました山の部分は紙をちぎって型紙にして山の表現をしています。

わさびの栽培方法の一つに、水面下の土の中に植えるのではなくパイプのようなポットの中にわさびを入れて流れる水の中で育てるそうです。
山と流れる水を背景に育つわさびとかわいいワサビの花を散らしたイラストになりました。

陽光に輝く富士山は、光と影のコントラスト

こちらは、富士山にトライ!
陽光に照らされて輝きを持たせるために、光と影のコントラストを強調していきます。ソフトパステルを直接塗りながら描かれました。
山を描くときなど尾根から谷に向けて流れていく方向を意識して、パステルを塗っていきます。
筆圧は軽くしたほうがお勧めです。
パステルを直接塗る場合の筆圧は、強調したいときには強く押し付けて描きますが、通常は軽い筆圧で色を載せていくほうが乗りやすいです。

光を強く出したいときには影部分とのコントラストを強調します。輝きが強ければ、影部分はかなり濃いんです。隣り合った光と影のバランスをとっていくことで表現が変化していきます。

まったり猫ちゃんは、おひるね

こちらの生徒さんは、愛ネコのひなちゃんを描かれています。
気持ちよさそうにおひるねしているひなちゃんをクローバーの中で寝かせてあげたいと書かれました。

猫のひなちゃんは、リアルな感じに仕上げ、背景は、絵本のような世界観で仕上げています。全体に厚塗りしないでふわっとした印象の表現です。

背景はブラシと練り消しゴムを使ったテクスチャー作りから始めました。
クローバーの中に四つ葉も描きこんで遊び心がちらり。

ひなちゃんの毛並みもパステル鉛筆を使って毛並みの流れや体のふくらみ具合に注意して仕上げています。同じ白っぽい色の部分でも色合いは、微妙に変化しています。それをよく観察して描かれています。
気持ちよくおひるねしてるひなちゃんの様子が伝わります。