思い出の1ページを描く

水曜日クラスの生徒さん作品が完成しました。
お子さんの小さい頃の写真をもとに、描かれた作品です。
思い出のⅠページが愛情たっぷりの絵に仕上がりました。

教室の参加時間以外にご自宅でも取り組まれ、メールで画像が届きました。

背景を明るい感じでテクスチャ作りから始めました。
練消しゴムを使ってスタンプのように押し当てながら
変化をつけていきます。
パステルで、ぼかしながら塗り込んでいった後に、
練消しゴムで色を抜くのですが、今回は淡いタッチで
仕上げていきたいとのことで、
ぼかしていくのもブラシを使ってパステルを薄く載せていきます。
この場合、練消しゴムで色を抜くのが、最適です。

人物の顔の表現は、描きこみすぎると子供らしさが失いがちに
なってしまうケースが多いです。
あくまでも、印象を大切に、しわを強く描かないようにします。
口の奥行、顔の正面と側面を意識して色を変化させます。
光と影を駆使して、頬のふくらみを表現していきます。
微妙な色の変化で、表情も変わります。
鼻の形、顔の輪郭、目や口の形と、配置が、
似ているか似ていないか感じさせるのに大きな影響が出てきます。

髪の毛を描くにも、光の当たっている箇所と影の濃い部分を
意識して色を付けますが、これもまた描きこみすぎると
カツラを被ったようになりがちです。
髪の影が肌に映り込んでいることも意識して描いていきます。

そんなアドバイスをしながら、丁寧に仕上げていかれました。

お母さんの子供たちへの愛情があふれるいい作品になりました。
これからも楽しんで描いてください。