質感の表現

島田校の生徒さんがお二人、仕上げられたので、紹介しながら今回は質感の表現についてお話しします。

柔らかさとふわふわ感

こちらの生徒さんは、シマエナガ をモチーフに描かれました。 
木の質感、シマエナガのふわふわした羽毛の質感が、ポイントになっていきます。

それらを引き立てる背景の色と雪の大きさの変化で奥行きを表現しています。
これが柔らかさとふわふわ感を、よりかもし出しています。

木の質感は、木の形や、硬さ、丸みの感じなどよく観察しながら、色の変化をつけながら、木の表面の線を生かしつつ描き込みます。

逆にシマエナガは、指でぼかしながら色を重ねていって、ふわふわ感を出しています。
結構塗り重ねながら、パステルを粉にして毛先を表現したりしています。

パステルでシマエナガを描いていくうちに形のバランスが何度か変わってしまったようですが、その都度背景側から整えるようアドバイスしていきました。

とってもいい感じですね。

花びらの柔らかさの表現

こちらの生徒さんは、りんごの花を描かれました。

何処となく和服の柄のように流れる花のモチーフも素敵ですね。
実は見本にした写真の一部を省略して流れる感じのデザインにして描かれました。

花びらや葉の表現も花びらの厚みやしなり具合、葉の硬さなどなど質感を意識して描いていきます。一枚の花びらでも盛り上がった部分やくぼんだ部分、表面裏面など表情が皆違います。一枚ずつ丁寧に花びらの表情を表現していきます。

このモチーフでは硬い葉と新芽の柔らかな葉の違いも意識して描いていますね。葉の重なり具合で奥行きも感じます。

どの部分も、明るいところと暗いところのバランスを丁寧に繋いでいくことがポイントになります。

自然に柔らかく表現するには、白色のパステル鉛筆やシェーパー を使って繋ぐといい感じになります。
筆圧を軽くして、クルクルと小さな回転で表面を慣らしていく感じにすると柔らかな表面ができます。花びらも葉も面は真っ平ではないことを意識して下さい。

ほんのちょっと描き加えていくだけで全体を見た時に大きな違いが生まれます。
その微調整が仕上げの大切なポイントです。
微調整に入ると離れてみては気になるところに手を加える。その繰り返しですね。

じっくり絵に向き合って描かれた作品です。
素敵ですね。