波を描く

以前のブログ投稿記事から

海の近くで育った私は、中学の時、海から遠いところへ引っ越すことになりました。

当たり前のように聞こえていた潮騒の音は全く聞こえない。それが、大切なものを無くしてしまったような気持ちで、海が恋しくて恋しくて…。

海、潮騒、波、風、光、太陽…。どれも大切な心の栄養です。

そんな思いがあって、幾度となく海をモチーフに絵を描くことがあります。

今回は、波を描いてみます。

 波を中心にして描いてみたいので、空の部分はほんの少しになってしまいました。

空の部分が少ないので、広い空の奥行きがうまく出せるかなぁ。
色使いでなんとかやってみることにします。

水平線の表現には、フリーハンドでも良いのですが、紙をあてて色の切り替えをします。

下描きの段階では、大きな波の大雑把な形と流れだけを入れていきます。

空が入ってから、水平線近くの海の色を入れます。

遠くの海は、色が微妙に変化していくので、指でぼかしつつも、
パステル鉛筆で細かく変化
をつけていきます。

大きな波の部分は、しぶきの白い部分と水の色に大きく分けながら、
描き込んでいきます。しぶきの白い部分にも影の色があったり、
水の部分にも深い青系の色や、グリーン系の色、更に赤紫に近い色など
感じたままに混色
していきます。

光を浴びて、キラキラとした感じも出せたらと、
白をポイントにソフトパステルで直接おいたり、
しぶきの白く弾ける部分は、ソフトパステルを粉にして上から指でおさえます

こんな感じになりました。
描き込みすぎないように、ここまでかな。

Wave
喜びも哀しみも受け止めてくれた
想いをみんな飲み込んでくれた
ありがとうと伝えたい