まだ波を描いたことがないので、今度は波を描いてみたいです。と描き始めたのは、今年の1月でした。今日、見事に完成されました。
今回は経過を追いながら紹介していきます。
色の階調をつかんでトレース
波の画像をフリーサイトから選んで、トレースするところから始めますが、今回は、色の階調をとらえながらトレースすることにしてみました。
何だかどこを描いてるのかわからなくなりそうです。と言いながらも、頑張ってトレースした生徒さん。
これを下絵に、彩色するのですから、気が遠くなりそうですね。
どこから手を付けたらよいものか迷っていたようですが、まずは上から進めます。
まずは遠くの水面から
写真を見ながら、特徴のある波の山谷、水面の流れの方向などをとらえながら、上部は遠くの水面部分であることも意識していきます。
すこし色が明るいようにも思いますが、全体のバランスを見て進めていきます。
だいぶまとまってきたようです。若干波のラインが固いようにも感じます。波の動きが止まってしまうようで、後でバランスを見てシェーパーなどを使ってラインの流れや影の消え方をさらに観察して描いていくことになりました。
グリーンの色使い
手前の中心となる大きな波には、青みがかったグリーンを使います。
透けたような、水の青系やグリーン系パープル系といったパステルを混色していきながら色を出していきます。
グリーン系のパステルはここではかなり有効です。
波しぶきの白さを強調するにも、そばのグリーン系の水面の立ち上がり部分が大きなかなめになります。しぶきの部分の白は、パステルを粉にして、抑えるようにして表現します。
岩の部分を描いているときの写真を撮り忘れてしまいましたが、色の濃い部分と明るい部分を抑えて、シェーパーでつないでいきます。細かいところはパステル鉛筆ですね。
その後手前の波を入れながら、立ち上がる波のグリーンの部分にも白で網目のような波を描き入れていきます。写真とまったく同じようにしなくても伝わればいいですよ。特徴をとらえて、規則正しく揃えないで自然な感じが出るようにと…
あとは全体を見て、バランスを整えていきます。やはり上部の遠くの水面が若干気になるので、アドバイス。絵をさかさまに置いて見ると意外と違和感に気づきますよ。
そこで再調整して今日完成しました。
今までたくさんパステルで描かれた方ですが、波を描くのは初挑戦。
素晴らしいです。潮騒が、聴こえてくるようです。
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