毛並みの表現

毛並みの表現っていろいろ

動物を描く時、描き込みすぎてイメージが
崩れてしまうことありませんか?

私は、よくあるんです。
毛並みを描き込みすぎて動物の可愛らしさから、
離れていってしまうことがあります。

これは、動物に限らず、他のモチーフでも言える
事ですが、夢中になって書き込んでいるうちに
全体を見ずに進めてしまい、ひと息ついた時に、
全体を見て???
イメージから随分と離れてしまうことってよくあるんです。

左側の絵は最初に描いたもので、
これは表情はイメージに近いのですが、
描き込みすぎて、重い感じになってしまったものです。

そこで、もう一度描くことにしました。

1枚失敗して、3枚目に仕上がったのが、右側の絵です。

毛並みを描き込みすぎない様にして
パステルのソフト感を引き出せる様に仕上げてみました。

仕上がりのイメージは、描き手の個人的な決め事になるので、
あくまで良し悪し、好き嫌いはおいといた話ですが…。

動物の毛並みを描く時のポイント

⒈ 全体像を捉えて大きく分けて彩色
    まず、下書きの線は消える程度に薄く描いておく。
    これは毛先処理の時下書きの線が邪魔にならないためです。
    そして、全体の色合いを見て、大雑把に色を入れていきます。

    ここでは、ぼかし込みながらぼんやりとした感じで色を置いていきます。

⒉ 輪郭を意識して影色を付けていく
  次に、毛並みで隠れている輪郭を意識しながら
影色を入れていきます。
ここで輪郭を意識しないでいると、
形はどんどん崩れていってしまう様です。

⒊ 毛並みの流れる方向
  そして毛並みの流れの方向にパステル鉛筆や、
シェーパー を使って流れを作っていきます。

  ここでも失敗しやすいのが綺麗に同じ太さ、
  幅、長さなど揃えて描いてしまうことです。
綺麗に揃いすぎてるのは逆に不自然な仕上がり
になってしまいます。

⒋ 毛先を描く
  全体を見ながら、毛先の方向、長さ、隙間を
意識しながら、毛先の描き込みをしていきます。
シェーパー は、この作業にはとても便利です。
毛先は細く消えていく様なタッチで、描きたいですね。
それと練り消しゴムを使って
広がりすぎた毛並みを取ったり、
毛先の隙間作りに有効です。

⒌ ハイライトはどこに?
  全体を見ながらハイライトの光った
毛並み部分には白をよく使います。
例えば黒い箱でも瓶でも構わないですが、
光が当たっている部分の色は、何色に見えますか?
光が強く当たっているほど白っぽくなっていませんか?

私が、動物の毛並みを描く時、特に意識しているポイントです。
 
 
 

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