輪郭を見せる描き方

輪郭を出す方法

パステルを使っていて、よく感じるのは、
ほわっとしたぼんやりとぼかした感じのイメージが
多いかもしれません。

パステルでぼかしたりするのは安易でも、
くっきりと輪郭を出すのは難しいと捉えがちです。

 でも意外と安易にできちゃうんです。
輪郭を見せるために、外側の色を置いていきます。
外側の色が入ることで、輪郭が現れる感覚です。
そうすることで、形が崩れにくいようです。

パステルを伸ばして描いているうちに、
どんどん広がって最初の形から、
膨らんでしまうこともありがちです。

そんな時には、視点を変えて、
その輪郭が見えている背面の形を
見るようにしています。
 

 写真はパステル教室の生徒さんのものですが、一番奥から進めていきます。


そして輪郭が判るように奥の色を入れていきます。

切れ込みの深い、鋭角な部分ほど暗く濃い色が入る
くっきりします。
 もちろん写真のように、細かい部分はシェーパーを使用
すると便利です。

 見方を変えてみる

 以前こんなことを聞いたことがあります。

写真を撮る練習に、白いお皿に白い卵を乗せて
写真を撮ってみて…。と。
これを聞いた時、実感したのが輪郭を見せるための
描き方です。

パステルにはたくさんの色があります。
それを組み合わせれば、さらに広がりのある、
色の世界です。

表現方法によって使い方に違いはあっても、
一つの視点からではなく、別の視点からも見る
ことも大切
ですね。
 輪郭を見せる方法は他にもあります。
線だったり、型抜きで版画風にしてみたり…。
 私は、パステルで輪郭を描く時に、輪郭線の両側を、
視点を変えながら形を意識して見るようにしています。
そうすることで、輪郭を感じるよう心がけています。
 
 このプリンセチアの描き方には、葉の重なり、輪郭を見せる方法などの要素がたっぷり入っています。

輪郭の外側、内側に視点を置いて描いていったものです。

そして奥のものから描き始めて手前のものを描いていきました。

明るさ暗さ、奥行き、質感の表現など、
パステルという画材に出会えて、
自由に描けるようになりました。

 

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