画材を使う工夫

すっかり秋の気配です。
三島教室の会場は、三島大社のすぐそばのおかげで、いつものことながら、ちょっと早めに行ってお参り。
会場に戻る時久々に会えました。カワセミさん。


今回のカワセミさんはメス。綺麗で可愛いなぁ。
何かいいことあるかなぁ。

花びらがいっぱいあるのって、複雑で…。

こちらの生徒さんは、記念の花束を花瓶に入れて
残しておこうと絵にすることにしたそうですが、
ダリアも百合もバラも花びらがいっぱいあって、
一枚一枚描いていくのは…。
と感じているようでした。

絵描くのに一番大切なのは、描き手のイメージが伝わればいい
と思っている私です。
そっくり描く必要もなく、思いが伝わる本人らしい絵になれば最高!と思っています。

花の印象を大切にして、特徴を捉えながら、描き込んでいければいいですよ。
仕上がった絵はこちらです。

素敵です。花瓶にいけたときの花の重なり具合や手前の花の輪郭を奥のグリーンの色を使って表現することでクッキリしてきます。

後で額に入れて早速飾った写真を送っていただきました。

思い出がこれからもずっと生き生きと輝いているようですね。

木漏れ日の中の家族のワンシーン

人物って難しいいですね。
画面が小さいから表情も
ほんのちょっといじるだけでどんどん変わってしまいます。

こちらの生徒さんもかなり苦戦したようです。
シェーパー とパステル鉛筆を使い分けながら…。

いじりすぎてくすんでしまうこともあります。
私もそうですが、一枚の絵で、何人分の顔を描いたのか…。
と思うくらいに何度も何度も納得いくまで表情を作っていきます。

そして完成したのがこちら。
そしていよいよ事前に枠を描いていた部分のマスキングテープを剥がします。
この時ってさらにワクワクします。
絵の印象が変わるんですよ。いい感じです。
木漏れ日の中、肩車で見つめる世界はどんなふうに見えているのでしょう。
素敵に仕上がりましたね。
ちょうど額も持参されてこられたので、その場で額装してみました。
額に入れるとまた一段といい感じですね。
次回も楽しんでください。

秋らしい印象の綺麗な夕焼け空

さてこちらは修善寺教室の生徒さんです。
事前に今日はこれを描いてみたいと写真画像が届きました。とっても綺麗な空です。

これはいつもより大きい画面の方が良いのではと思っていたのですが、
一回の講座で完成させたいのと手持ちの額サイズと合わせながら、2Lサイズぐらいかなぁ。

構図は空を大きく取って、光る川は少し。それと川の流れるカーブを若干変更。
遠くの山の表現には、空気遠近法を使います。山の稜線付近は濃い色で裾野のほうは淡くして手前の山の稜線が分かるようにしていきます。
さらに手前の森はシェーパーを使って木の形を出していきます。
シェーパーにパステルをつけて紙に押し付けるようにしていくと形が出しやすいです。

富士山を少し大きめに描きたいとのことでした。存在感ありますね。
空の色の変化もパステルならではの表現ですね。素敵な作品になりました。

秋の紅葉の表現

こちらは、紅葉の様子を表現したいとのことでした。
お持ちのパステルはハードパステルですが、どうしても柔らかさやパステルの混色で伸び具合が違ってきます。ハードパステルだけでも描くことはできますが、今回お試しでソフトパステルも使って描いてみてくださいました。
やはりパステルの伸びが違いますね。
大まかに紅葉の色合いをぼかしながら描いていきますが、所々見え隠れする幹や枝を描きこむことがポイントです。
筆圧を変えながら先端に行くほど力を抜いて細い線にします。

写真を撮り忘れてしまったのでご本人から写真をいただき紹介させていただきます。

柔らかな素敵な紅葉になりました。水面に映る紅葉は、いったん色を入れて縦にシェーパーで軽くこすりながら表現していきます。
シェーパーの使い方でいろいろな表現ができます。

額に入れた画像も載せておきます

とってもいい感じです。これからも楽しんでください。
筆圧の強弱は多くの場面でさまざまな表現ができますよ。